マグロ解体ショーに歓声 喜界・早町小

2020年06月23日

子ども・教育

キハダマグロの解体に見入る参加者=21日、喜界町の塩道公民館

キハダマグロの解体に見入る参加者=21日、喜界町の塩道公民館

 喜界町立早町小学校のPTA組織かがやきの会(榮勝也会長)は21日、塩道公民館で親子レクリエーションを開催した。喜界島漁協青年部らによるキハダマグロの解体ショーがあり、児童や保護者、地域住民ら約70人が、見事な包丁さばきと新鮮な海の幸を楽しんだ。

 

 かがやきの会は親子間の交流や保護者同士の親睦を目的に、趣向を凝らしたイベントを開催している。今回はPTA会員で喜界島漁協に所属する倉橋憲司さん(39)の提案で実現した。

 

 準備されたキハダマグロは倉橋さんが奄美大島近海で釣り上げもので、全長約1・5メートル、重さ約30キロ。会場に持ち込まれると、参加者から歓声が上がった。解体ショーには漁協青年部も協力。手際のよい包丁さばきに、参加者から拍手が送られた。

 

 子どもたちが刺し身を切る体験もあり、漁協青年部らの指導を受け真剣な表情で包丁を握っていた。ショーの後には刺し身が振る舞われ、おかわりする子どもたちもいた。

 

 4年生の浜田凉輔君(10)は「たまに家で包丁を使うけど、魚を切るのは初めて。柔らかかった。自分で切った刺し身はおいしい」と切り身を頬張っていた。倉橋さんは「子どもたちの喜ぶ顔を見ることができてよかった。これからも子どもたちに魚と触れ合う機会をつくるなど魚食普及活動を続けていきたい」と語った。

 

刺し身作りを体験した子どもたち=21日、喜界町の塩道公民館

刺し身作りを体験した子どもたち=21日、喜界町の塩道公民館