積さん(大島高校2年)が2連覇 全国大会出場決める  県高校生ビブリオバトル

2018年08月21日

子ども・教育

県高校生ビブリオバトル大会に出場した大島高校の(右から)保浦さん、優勝した積さん、八下田さん=20日、奄美市名瀬

県高校生ビブリオバトル大会に出場した大島高校の(右から)保浦さん、優勝した積さん、八下田さん=20日、奄美市名瀬

  高校生が愛読書の魅力を発表する「県高校生ビブリオバトル大会」(県教委主催)が18日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。県内各地から59人が出場し、県立大島高校2年の積風我さん(17)が2年連続2回目の優勝を果たした。同校2年の保浦孝太郎さん(16)もベスト8入りした。積さんは来年1月に東京で開かれる全国高校決勝大会(活字文化推進会議主催)の出場権を得た。

 

 バトルで、発表者は他の人に薦めたい本の魅力を5分間で紹介し、質疑応答など観戦者と意見交換を2分間行う。全ての発表が終了した後に観戦者の投票で順位が決まる。県大会には大島高校1年の八下田門土さん(16)、奄美高校2年の常田海成さんも出場した。

 

 県大会は8ブロックに分かれて各ブロック1位が予選を通過。決勝は約600人が観戦した。

 

 積さんは三秋縋さんの小説「スターティング・オーヴァー」を取り上げた。理想の自分を目指す中、何もかもがうまくいかず悩み苦しむ主人公に共感したエピソードを披露。「物語の最後に希望があり、ずっと読んでいたいと思った。人の痛みや苦しみに寄り添ってくれる優しい話」と紹介した。

 

 積さんは「2連覇できてうれしさ7割、安心3割。楽しんで発表できた」と振り返り、全国大会に向けても「本の良さを伝えられる発表をして、紹介した本を一人でも多くの人に手に取ってもらいたい」と抱負を語った。保浦さんは「ブロック1位うれしかった」、八下田さんは「来年は優勝したい。昨日、早速本屋に下見に行った」と話した。