給食に〝初物〟台湾パイン さつま屋商店が寄贈 龍郷町

2022年07月20日

子ども・教育

台湾産パイナップルに舌鼓をうつ児童=19日、龍郷町

龍郷町の小中学校や保育所などで19日、台湾・屏東(へいとう)県産のパイナップルが給食のデザートに提供された。卸売業を中心に事業を展開するさつま屋商店鹿児島支社(鹿屋市)が、6月末に初めて鹿児島港に同産パインが荷揚げされたことを記念し、寄贈したもの。子どもたちは〝初物〟のパイナップルの甘さに舌鼓を打った。

 

同支社は、経営する宿泊施設に九州台湾同郷会が宿泊したことをきっかけに台湾との友好交流に貢献している。屏東産パインの輸入は、屏東県の隣にある高雄港と鹿児島港を結ぶ定期航路の物流促進を目的としており、県と台湾の積極的な交流の一助になればと、同社が一部を購入。〝初物〟の喜びを台湾と縁のある龍郷町や大崎町の子どもたちにも届けようと寄贈した。龍郷町には20箱140個が贈られた。

 

龍瀬小学校(堀内俊勝校長、児童81人)では、給食のデザートを、当初予定していたスイカから屏東産パイナップルに変更。献立紹介の放送では「台湾のホストタウンになったことがきっかけで、さつま屋商店からいただいた。台湾産は酸味が少なく、甘みが強く感じられる。芯まで柔らかい」と特徴などが説明された。

 

6年生の有馬姫愛さん(12)は「冷凍や缶詰のパインはよく食べるが、生を食べる機会は少ない。とても甘くて、芯までおいしく食べられた」と満面の笑み。樗木(おてき)真幸栄養教諭(29)は「普段はなかなか給食に出せないので貴重でありがたい。食を通して台湾にも興味を持ってほしい」と話した。