「議員の仕事って?」 町の課題や未来語り合う 喜界町

2025年02月01日

政治・行政

 

「議員さんの仕事って?」 町の課題や未来語り合う 喜界町

地域の人々が学び合う場づくりの創出を目指し、月に1回、意見交換会を開いている喜界町の「THINKING OF KIKAI(シンキングオブキカイ)」(谷川友里代表)は26日、同町湾で町の仕組みを学ぶ勉強会を開いた。今回のテーマは「喜界町議会議員って何?」。同町議員と地域住民約20人が集まり、町の課題や未来について率直な思いを話し合った。

 

勉強会は、同団体が「島の課題と向き合おうとする時、どうしても誰かのせいにしてしまいがち。行政や議会の仕組みを知ることで、正しく課題に対して向き合えたら」と企画し議員6人が参加した。議員の役割や議会の仕組みを説明した後、3グループに分かれ住民と議員が輪になり対話した。

 

意見交換後、参加住民からは議員の活動や姿勢に対しさまざまな声があった。農業の40代男性は「議員からは『島のために』という言葉がよく聞かれたが、日頃の活動に表れているのか疑問。具体的に考える場や一緒に話し合う場が少なく、こういう場所はとても大事だと思う」と話した。

 

参加した女性の一人は「日頃の議員活動が分かりにくく〝見える化〟は良いことだと思う。きょう話をして、しっかり活動している議員もいるが、どうしたいのか、どう変えたいのか、具体的なビジョンが見えない議員もいると分かった」。会社員の40代男性は「議員は島のために頑張る、頑張っている、と言うが議員でなくてもみんな同じ思い。『自分たちは24時間、島のことを考えている』と言うがもっと具体的な活動を示してほしい。皆ではないが、議員としての在り方に温度差を感じる」と語った。

 

谷川代表は「実際に議員と話をすると、町民の声を拾おうとしてくれているのが分かってよかった。もっと多くの町民が島への思いを口にする機会を増やしていきたい」と話した。