現職の元山氏が再選　８年ぶり無投票、２期目へ　宇検村長選

任期満了に伴う宇検村長選挙は１０日告示された。現職の元山公知氏（５２）＝田検＝の他に立候補の届け出はなく、無投票で２回目の当選を決めた。同選の無投票は２０１５年以来８年ぶり。元山氏は「和を以って村政運営に取り組み、村民の笑顔、幸せを築いていく」と決意を述べた。

 

元山氏は昨年６月の村議会定例会で出馬を表明。「宇検村（シマ）らしさ全開！！」をスローガンに▽稼げる産業の振興▽快適な生活環境▽健やかな暮らし▽広がるつながり▽心豊かな人づくり―を柱とし、重点政策に農林水産物のブランド力向上や防災対策の強化、グローバルな人材育成などを掲げた。

 

元山氏は立候補届け出の後、同村湯湾の湯湾生活館前広場で出陣式。喜島千秋後援会長が「４年前の激闘を勝ち抜き、村民の和を大切に、公平公正な村政運営に全力投球した１期。コロナ禍で公約実現が思うように進まず、多くの課題も見えた４年間でもあったと感じる。〝宇検らしさ〟を十分に発信できる、未来明るい宇検村を元山氏に託そうではありませんか」と檄（げき）を飛ばした。

 

マイクを握った元山氏は「１期４年間は『和を以て貴しとなす』を念頭に歩んできた。新型コロナという未曾有の事態に、全庁体制でしっかりと取り組み、村民の理解と協力を得ながら乗り越えてきたことは、次期の村政運営の糧や自信へとつながると確信する。村民の幸せ、誇りある宇検村を築くため、全力で立ち向かう」と第一声。頑張ろう三唱後、選挙カーで村内を遊説し、有権者に支持を訴えた。

 

当選の知らせが同村湯湾の選挙事務所に入ったのは午後５時すぎ。報道陣の取材に対し、元山氏は「無投票当選となり、村民の熱い期待と受け止める半面、身の引き締まる思い。２期目は稼げる産業振興を基盤とし、村全体の所得向上を目指す」と述べた。

 

元山氏の任期は１月２５日から４年間。当選証書付与式は１６日、村役場で行われる。