町制60周年を祝う にぎやかに伝統と文化の祭典 牛なくさみや島唄を堪能 伊仙町

2023年04月15日

政治・行政

ステージで伝統の棒踊りを披露する西伊仙東集落のメンバー=14日、同町目手久

【徳之島総局】伊仙町の町制施行60周年を祝う「伊仙町伝統文化と芸能の祭典」(同実行委員会主催)が14日、同町目手久の徳之島なくさみ館であった。島唄や地域芸能の発表のほか、町指定文化財の牛なくさみ(闘牛)も開催。来場した約1千人が町の誇る伝統文化の魅力を再確認するとともに節目を祝った。

 

同町は1962(昭和37)年1月1日、旧伊仙村から伊仙町へ移行した。同祭典は15日に開かれる町制施行60周年記念式典の前夜祭として開催した。

 

祭典は町内保育園児たちのお遊戯と結成33年目を迎えた黒潮太鼓の演奏で開演。実行委員会会長の大久保明町長は子どもたちの演技に闘牛を題材とした内容が多かったことについて触れ「闘牛は想像以上に文化として若い世代に根付いている。今後も闘牛を町の文化として発信していきたい」と述べた。町の伝統文化分野の功労者への表彰状伝達式もあった。

 

ステージでは武成実さん、永田心花さん、指宿桃子さんの島唄のほか、地域住民がションマイカ踊り(上面縄集落)、棒踊り(西伊仙東集落)、イッサンサン(東犬田布集落)など伝統芸能を披露。関西で活躍する同町目手久出身の内三千代さんがメインゲストとして出演してトリを飾った。

 

牛なくさみでは現全島一チャンピオン黒龍王(面縄)の土俵入りの後、取組2番があり、秀吉大宝(喜念)と纏(上面縄)が勝利を飾った。

15日の記念式典は町総合体育館で午前10時から開かれる。

 

被表彰者は後日掲載。