「豊かな森」と「チョウの庭」  奄美の自然に魅せられ、前川さん制作

2024年06月18日

地域

イラストレーターの前川智映さんから贈られた絵を手にする城戸不二夫さん=5月14日、龍郷町秋名

モンシロチョウ、アサギマダラ、ツマベニチョウ、アオスジアゲハ―。龍郷町の秋名集落に、チョウが集まる楽園のような庭があります。チョウだけでなく、キノボリトカゲやアカヒゲ、オーストンオオアカゲラなどの生き物たちも時折、姿を見せます。庭の主は福岡県出身の城戸不二夫さん(77)。そんな城戸さんのもとへ4月末、すてきな贈り物が届きました。

 

 

 

「奄美のチョウの庭」

届いたのは、2枚の絵。1枚は、城戸さんの庭をモチーフにした「奄美のチョウの庭」。もう1枚は、奄美の動植物を表現した「奄美の豊かな森」。描いたのは、奄美の自然に魅せられたイラストレーターの前川智映さん=兵庫県=です。

 

 

 

 

「奄美の豊かな森」

前川さんは2023年9月、奄美大島に初来島。その際に知人に城戸さんを紹介されました。2度目の来島は今年3月。1週間滞在し、城戸さんの庭を、多くの時間をかけて観察したといいます。庭ではアカヒゲが水浴びする姿も間近で見られたとか。島内も奄美市名瀬の金作原や同市住用町のマングローブなど北から南まで回り、ルリカケスやアマミヤマシギ、アマミノクロウサギなどたくさんの生き物にも出合いました。

 

 

前川智映さん(提供写真)

4月に兵庫へ戻り、制作開始。約1カ月かけて2枚の絵を完成させ、城戸さんのもとへ送りました。

絵を受け取った城戸さんは「奄美が凝縮されているおしゃれな絵。1日に何回も眺める。奄美の方にもぜひ見てほしい」と呼び掛けています。

 

 

 

前川さんは「初めて見る亜熱帯の森や、奄美の自然の豊かさに心を動かされて表現した。絵を通して、この自然を大事にしたいという気持ちが生まれるきっかけになればうれしい」と話しました。

絵の問い合わせは電話0997(62)4556城戸さんへ。