開館30周年でイベント 親子連れら300人でにぎわう 徳之島町文化会館
2025年01月29日
地域

昔のおもちゃ作りに挑戦する子どもたち=26日、徳之島町文化会館
徳之島町文化会館開館30周年と徳之島の世界自然遺産登録3周年を記念したイベント「森と海の生き物たちと遊ぼう!」が26日、同館であった。会場では昔遊びや夜光貝のアクセサリー作りなどのワークショップやステージイベントを開催。世界自然遺産をテーマにした写真展もあり、親子連れら約300人が楽しみながら奄美・沖縄地域の生き物への理解を深めた。

野生動植物の貴重な写真を集めた「いのちつながる写真展」
イベントは同館が主催し、環境保護NPO「徳之島虹の会」と奄美市立奄美博物館も協力。アマミノクロウサギ、ルリカケス、ケナガネズミの剥製や解説パネルの展示もあった。
会場では「いのちつながる写真展」(徳之島虹の会主催)も開催。徳之島のほか、奄美大島、沖縄島北部、西表島の森と海の生き物の写真約500点を展示したほか、希少野生動物のロードキル(交通事故死)やイヌ・ネコによる捕食・捕殺、希少昆虫の盗採など、島内の課題を伝えるコーナーも設けられた。
ワークショップでは竹やソテツなど身近な材料を用いて、風車や空気鉄砲など昔のおもちゃ作り体験が子どもたちに好評だった。家族5人で来場した前田奏汰君(伊仙小2年)は「ソテツの実で作った笛は少し練習すると吹けるようになった。昔の子どもたちのように自分もおもちゃの手作りに挑戦してみたい」と話した。
ステージイベントの「クロウサギ音楽会」には「ゆうなの樹合唱団」「徳之島ダンスィング」など4組約50人が出演。ダンスや歌声で観客を魅了した。