食料無償提供で合意 生活困窮者や子ども食堂など支援 フードバンク奄美と瀬戸内町

2025年01月25日

地域

食料などの提供に関して合意したフードバンク奄美の小野隆三理事長(右から3人目)と鎌田愛人瀬戸内町長(同2人目)=24日、同町役場

NPO法人フードバンク奄美(小野隆三理事長)と瀬戸内町(鎌田愛人町長)は24日、地域支援の食料提供に関する合意書を交わした。両者は今後協力し、企業などから無償で提供された食品を生活困窮者や子ども食堂などの地域支援活動、災害時の支援物資として有効活用する。

 

「フードバンク」は、賞味期限が近いなどの理由で売り物にできないものの、安全に食べられる食品を企業に寄付してもらい、行政や福祉施設などを通じて生活困窮者に無料で提供する支援事業。同NPOは奄美大島での推進を目的に2019年11月に発足し、これまでに島内4市町村と合意している。

 

協定式は瀬戸内町役場であり、小野理事長と鎌田町長が合意書にサイン。この日、同NPOは飲料や乾パン、菓子類など27品目を提供した。

 

小野理事長は「私たちの団体では個人を直接支援することはなかなかできない。自治体から(必要とする方々への)支援をお願いしたい」と要望。鎌田町長は「活動に感謝と敬意を申し上げる。食料の安定供給は大事なこと。災害を含め、生活困窮者や子どもたちの支援などに活用していきたい」と応じた。