天皇杯は村民の誇り/宇検村、阿室校区の快挙たたえ祝賀会

2018年01月09日

地域

天皇杯を手に笑顔の阿室校区活性化対策委員会

天皇杯を手に笑顔の阿室校区活性化対策委員会

 2017年度の農林水産祭むらづくり部門で「天皇杯」に輝いた宇検村の阿室校区活性化対策委員会(後藤恭子代表)の受賞祝賀会が7日、村生涯学習センター「元気の出る館」であった。村内外から約110人が出席。校区一体で成し遂げた快挙をたたえた。

 阿室校区は阿室小中学校が存続の危機に直面したのを受け、09年に活性化対策委員会を立ち上げた。①親子山村留学によるI・Uターン者受け入れ②タンカンや島ニンニクなどの特産品生産③子育て、伝統文化の継承―などの取り組みが評価され、昨年11月23日に東京・明治神宮で行われた式典で天皇杯を受賞した。

 祝賀会には金子万寿夫衆院議員など国政、県政関係者らも駆け付け祝辞を述べた。元田信有村長は「活動が全国の見本として認められたということ。受賞は村民の誇り」と校区の取り組みを評価しつつ、「村制施行100周年の節目に花を添えていただいた」と感謝した。

 会場では後藤代表がスライドショーで受賞までの取り組みや、受賞式典の様子を報告した。後藤代表は「委員会立ち上げに尽力した初期役員の苦労の上に今の校区の姿がある。亜熱帯果樹やサトウキビの生産拡大など、新しい挑戦を続けながら、地域の伝統や結の精神を守っていきたい」と意欲を示した。

 農林水産祭は農水省と日本農林漁業振興会共催で1962年度から続いている。むらづくり部門は豊かなむらづくり全国表彰事業として79年に創設された。

万歳三唱する祝賀会出席者=7日、宇検村元気の出る館

万歳三唱する祝賀会出席者=7日、宇検村元気の出る館