島料理囲み新年祝う  東北奄美会、奄美ファンとも交流

2018年02月14日

地域

「島に帰った気分」と笑顔が弾けた「鶏飯会」=1月28日、仙台市 

「島に帰った気分」と笑顔が弾けた「鶏飯会」=1月28日、仙台市

  東北奄美会(里恵会長)は1月28日、新年を祝う「鶏飯会」を宮城県仙台市の奄美料理店「キッチン奄美」で開催した。関西奄美会、東北の奄美ファンを含めて21人が参加。島料理を囲みながら、親睦を深めた。参加者は世界自然遺産登録を目指す郷里へ思いをはせ、会の発展を誓った。

 

 東北奄美会は設立1年の若い組織。会長の里さん(瀬戸内町出身)、隊長の内山ちあきさん(奄美市笠利出身)、副隊長の戸田由美子さん(徳之島出身)が中心となって活動している。

 

 「キッチン奄美」は瀬戸内町2世の福士大吾朗さんが経営する。里会長は得意のキーボードで「行きゅんにゃ加那」「島のブルース」を披露。参加者もマイクを握って唄を歌い、チヂン(太鼓)を鳴らした。

 

 参加者からは「鶏飯以外にも、トビンニャ(マガキガイ)、豚足、油そうめん、豚みそ、サタ豆など奄美のフルコースを味わえた。数十年ぶりの味に涙が出そうになった」「六調を初めて踊った。一人での参加が不安だったけれど、おもてなしがうれしかった」との声があった。

 

 里会長は「東北奄美会はアットホームな雰囲気。今回は奄美出身者10人、2世4人、奄美ファン7人に参加してもらえた。旬のタンカンやさまざまな食材を差し入てくれた皆さんにもお礼申し上げたい。これからも、東北の地で奄美を五感で感じることのできる空間をつくり続けたい」と意欲を示した。