県観光連盟会長賞「ＭＯＺＫ　ｓｕｒｆ＆ｙｏｇａ」（アマミファッション研究所）　地元素材で「島の活性化に」　かごしまの新特産品コン

【鹿児島総局】県内で新たに開発・改良された特産品を審査する「２０２２かごしまの新特産品コンクール」が３１日、鹿児島市のホテルであった。出品された全１１８品の中から、奄美関係では工芸・生活用品部門で㈱アマミファッション研究所（奄美市名瀬）の「ＭＯＺＫ　ｓｕｒｆ＆ｙｏｇａ」が県観光連盟会長賞に輝き、食品部門では㈱前川水産（同）の「ＣＯＮＦＩＴｄ，ＡＭＡＭＩ中華セット」が奨励賞に選ばれた。

 

同コンクールは、多様化するニーズに対応した商品づくりの促進などを目的に、県と鹿児島市、県特産品協会が実行委員会を組織して毎年開催。今年は食品部門に８３品、工芸・生活用品部門に３５品が出品され、各部門の審査委員が地域特性、創意工夫、技術力、海外輸出の可能性などを基準に審査した。

 

アマミファッション研究所が出品した商品はサーフボードケースやフィンケース、ヨガウェアのタンクトップ、Ｔシャツなど。伸縮性に富むオリジナルの生地をグアバやマンゴー、シャリンバイといった地元の素材で染めた。主任研究員の原暁穂さん（４９）は「メード・イン・奄美の商品作りが島の観光の活性化につながればと思う。今回賞に選ばれた商品については、日常使いができるお土産としても多くの人に知ってもらいたい」と語った。

 

県販路拡大・輸出促進課によると、入賞商品は今後、県内外で展示・販売するほか、パンフレットを作成して全国流通関係者に配布するなどして広く情報発信する。