笹森儀助「大島郡織物概集」に貴重な手くくり柄 

2017年12月30日

地域

大島郡織物概集に収載されている手くくり柄(上)と、大島島司を務めた笹森儀助(南島探検時)

大島郡織物概集に収載されている手くくり柄(上)と、大島島司を務めた笹森儀助(南島探検時)

 明治中期の大島島司・笹森儀助が在任中に手掛けた「大島郡織物概集」(青森県立図書館所蔵)に収載されている大島紬のサンプル81種が、現代の締め機に代わる直前の手くくり柄ということが分かった。鑑定した県大島支庁総務企画部奄美市駐在の技術主査、徳永嘉美さんは「大島紬の原点となる手くくり柄は資料がほとんど残っておらず、これだけまとまっているのは珍しい。紬の歴史を解明する上で大変貴重だ」と評価している。①南島探検時の笹森