自由な対話で地域共生 初の村民座談会開催 老若男女が幅広く意見交換 宇検村

2022年04月17日

地域

さまざまな話題で盛り上がる座談会の参加者ら=16日、宇検村湯湾

宇検村の村民が日ごろの暮らしについて自由に語り合う「第1回くりしいっちゃん(これでいいのだ)!?座談会」(村保健福祉課主催)が16日、同村湯湾の元気の出る館であった。同課が2020年から実施している「地域共生の村づくりプロジェクト」の一環で、村内の老若男女約40人が参加。日常生活の中で気になることについて幅広く意見交換し、交流を深めた。

 

20年から21年にかけ、村民73人に対して地域の良いところや不安なことなどについて聞き取り調査を行ったスタジオ・エル(大阪府、山崎亮代表)が、企画・運営。調査では「世間の目が気になり、思っていることが言いづらい」との意見が多かったとの結果から、本音を言い合える自由な意見交換の場として設けた。

 

参加者は4、5人のグループに分かれて約1時間、自由に会話し意見を共有。仕事が少なく出身者が地元に帰りづらい現状、耕作放棄地の活用方法、島唄の継承など、グループごとにさまざまな話題で盛り上がった。

 

部連集落から参加した操悦治さん(73)は「こういう機会があるのは良い。もっと多くの人が関心を持ち、いろんなことについて集落だけでなく村全体で話し合っていけたら」と感想を話した。

 

座談会の第2、3回は田検、久志、名柄、阿室の4地区に分かれて5月と6月に開催する予定。村保健福祉課の浅尾晋也さん(36)は「集落ごとに住民の暮らしぶりが違う。ほかの集落とも関りを持って、村民同士が交流を楽しんでほしい」と語った。