信頼される産地へ かごしまブランド30周年記念 沖永良部島バレイショ「春のささやき」
2025年02月02日
社会・経済

約200人が出席した記念式典=1日、沖永良部島
【沖永良部総局】沖永良部島産バレイショ「春のささやき」かごしまブランド産地指定30周年記念大会(沖永良部ばれいしょブランド産地推進協議会主催)は1日、和泊町防災拠点施設やすらぎ館で開催された。2025年産バレイショ出発式の後、式典を開いて30年の歩みを振り返り、さらなる品質、単収向上、信頼される産地づくりへ意欲を新たにした。
JAあまみの和泊、知名両事業本部によると、今期の共販目標は和泊5030トン(前期実績5103トン)、知名4千トン(同4020トン)。出発式は同館前であり、生産者、関係機関の代表者らが目標達成を誓い、テープカット。バレイショを載せたトラックを送り出した。
記念式典には約200人が出席した。主催者を代表して前登志朗和泊町長が「これからも新しい技術を入れながらこの産地を守っていきたい。安全安心を担保することはもちろんだが、これからも市場や消費者の皆さんに認めていただけるような産地を目指して一緒に頑張っていこう」とあいさつ。来賓祝辞の後、種場産地や功労者に感謝状が贈られた。
農業開発総合センター徳之島支場園芸土壌研究室の満留克俊研究専門員が「シストセンチュウ抵抗性品種しまあかりについて」と題して記念講話。「消費者に信頼される安心・安全なばれいしょづくりに取り組もう」など4項目の大会スローガンを採択し、「足腰の強い産地体制を確立し、子子孫孫へ紡ぐ」と決意表明した。
沖永良部島でのバレイショ生産は1970年代に始まった。年々栽培面積を拡大し、95年に「春のささやき」としてブランド産地指定。全国に先駆けて収穫される新ジャガは「春を呼ぶ旬の野菜」として消費者から評価を受け、2014年には共販量8千トンを突破した。
被表彰者は次の通り。(敬称略)
▽種場産地 そらち南農協馬鈴しょ協議会、JA大樹町種子生産部会、厚沢部町種子馬鈴薯耕作者組合▽功労者 川村秀文