タンカンジェラートが人気 宮城の専門店
2021年04月16日
社会・経済
奄美から遠く離れた宮城県名取市のジェラート(氷菓)専門店で奄美大島産タンカンを活用したジェラートが販売され、客から好評を博している。タンカンジェラート販売の仕掛人である宍戸幸次さん(69)=同県岩沼市=は「奄美の特産であるタンカンの素晴らしさを、宮城の若い人たちにも知ってもらえてうれしい」と話している。
タンカンジェラートの販売は、岩沼市の「緑の里クリニック」院長で奄美観光大使でもある宍戸洋さんの誘いで、約6年前に宍戸さんが初めて奄美大島を訪れたのがきっかけ。
「タンカンの甘さと香り、オレンジの果肉の見た目に、『アイス系の商品に加工すれば間違いなく売れる』と思った」と宍戸さん。
知人である名取市のジェラート専門店「Natu-lino(ナチュリノ)」のオーナーに提案し、昨年から店で商品を販売したところ売れ筋メニューの一つに。今年も奄美大島の知人を介し、加工用としてタンカン約100㌔を取り寄せたという。
宍戸さんは「来年の収穫期には直接、奄美大島を訪れたい。タンカンを通じて奄美と宮城のつながりを強められたら」と語った。