奄美2作品が審査員特別賞 紬の日ポスター、新成人トートバッグ 九州ADCアワード2021
2021年04月23日
社会・経済
九州最大の広告・デザインコンテスト「九州ADCアワード2021」(九州アートディレクターズクラブ主催)の審査結果が、22日までに発表された。奄美関係では、第43回紬の日ポスター「私たちの青春は、」と、和泊町「2020年新成人トートバッグ」が「審査員特別賞」に選ばれた。
同アワードは不定期開催で今回が3年ぶり。2018年8月から21年3月14日までに発表された作品が対象で、グラフィック、映像・音楽、ウェブなど5部門に計1097点の応募があった。
紬の日ポスターは、今年1月5日に開催予定だった「紬の日」イベントの広報用として、奄美市紬観光課などで組織する紬の日実行委員会が制作した。実行委の担当者は「(新型コロナウイルスの影響で)イベントは中止となったが、このような形で大島紬をPRできることはありがたい。紬の日はいいね、と多くの人に思ってもらえるとうれしい」と述べた。
デザインを担当したヱビス製作室(奄美市)の三井竜太さん(41)は「雨風に打たれながらの撮影だったが、モデルやフォトグラファー、ヘアメークを含めみんなで写真に写る一瞬を作り上げた。チームや関係者に心から感謝したい」と語った。
和泊町のトートバッグは、20年度に二十歳を迎えた新成人へのプレゼント用として町教育委員会が企画。デザインを手掛けた同町地域おこし協力隊の並木建吾さん(43)は「審査員特別賞は素直にうれしい。バッグは離れた場所から見ると『20』の数字が浮かび上がるデザイン。島外に住む方も多いので都会でも違和感なく持ち歩けるようにした。今後はもっと上の賞を目指したい」と話した。
アワードでは全応募のうち、上位100作品も発表され、紬の日ポスターと和泊町のトートバッグのほか、並木さんがデザインしたポスター・和泊町「厚生連健診」も入賞した。