密漁の監視パト始まる 21日のイセエビ漁解禁前に 笠利地区漁業集落
2021年08月18日
社会・経済
21日のイセエビ漁解禁を前に、奄美市笠利町の笠利地区漁業集落(渡邊松尚代表)は16日、監視パトロールを開始した。初日は漁業従事者と市職員計14人が参加し、海岸線を巡回して密漁防止に目を光らせた。パトロールは20日まで不定期で複数回行う予定。
イセエビの禁漁期間は5月1日から8月20日まで。解禁後も一般住民の採取は禁じられている。
密漁監視パトロールは、国の離島漁業再生交付金事業を活用して毎年実施。16日は参加者が日没前に同市笠利町の赤木名漁港に集合した後、蛍光色の帽子と上着を身に着けて笠利地区の漁場を監視した。
奄美漁協笠利本所のイセエビ水揚げ量は直近5年間は2016年の391・6㌔をピークに減少傾向。昨年度の水揚げ量は144・2㌔だった。
渡邊代表(68)は「昨年度は新型コロナウイルスの影響でイセエビの値段が下がり、漁をしない人もいて水揚げ量が少なかった。ここ数年間、笠利地区で密漁の違反者は出ていないが、監視することで資源保護にもつなげたい」と話した。