東北の人「いもーれ!」 奄美マルシェin仙台盛況 宮城県

2024年10月09日

社会・経済 

里朋樹さん(中央)の島唄に合わせて踊る参加者たち=6日、宮城県仙台市(奄美群島観光物産協会提供)

「いぐっちゃ(行くよ)」「いもーれ(いらっしゃい)」―。奄美群島の物産展と文化芸能祭「奄美群島マルシェin仙台」が4~7日、宮城県仙台市のJR仙台駅で開かれた。宮城県在住の奄美群島出身者をはじめ多くの人々が訪れ、黒糖焼酎の試飲や島唄ライブなどを楽しんだ。

 

奄美群島広域事務組合と奄美群島観光物産協会の主催で、東北奄美会(里めぐみ会長、約50人)が協力した。同協会によると東北での奄美物産展の開催は初めて。

 

マルシェには奄美群島から13社が出店。黒糖焼酎が試飲できる立ち飲みスタンドも設けられ大盛況だった。水産加工品や青果などは人気を呼び、相次ぎ完売。島唄ライブでは唄者の里朋樹さんがステージを披露し、観客も一体となって会場を盛り上げた。

 

東北奄美会は8年前、瀬戸内町古仁屋出身の里会長(39)=宮城県仙台市=が中心となり発足。年に数回集まり、奄美料理を楽しむなどして親睦を深めているという。

 

里会長によると、今回のイベントでは涙ぐみながら古里の思い出を語りに来た来場者の姿もあった。里会長は「東北には奄美関連の食べ物も少なく、みんな郷里を思い心寂しく感じていた。今回の企画は奄美群島出身者も東北の人も心を通い合わせるいい機会になった。このような交流の機会を大事にし、奄美の文化を伝えていきたい」と話した。