活用法や支援制度など学ぶ 空き家セミナー・相談会 沖永良部島
2025年02月01日
社会・経済

活用法や支援制度など学ぶ 空き家セミナー・相談会 沖永良部島
空き家の発生抑制や活用を図るおきのえらぶ空き家セミナー・相談会(和泊町、県大島支庁主催)は26日、同町役場結いホールで開催された。専門家による講話や相談会を通じて、空き家の活用や支援制度などについて学んだ。
奄美群島の「住まいの問題を解決する家守(やも)りプロジェクト」の一環。最終年度の今年度は、土地・建物の活用促進に当たって未登記物件の多さが課題となっていることから、各島で相続登記に関するセミナー、相談会を開いている。
この日のセミナーにはリモート参加も含め22人が参加し、熱心に耳を傾けた。初めに村山大輔弁護士が講話。相続登記をしていない場合、▽過料の制裁がある▽所有者であることの証明が困難になる▽公共事業や災害復興の妨げになる―などの困りごとや問題点を指摘した。
あまみ空き家ラボの佐藤理江理事長は、同法人が大家から家を借り、貸す「空き家サブリース」の仕組みを説明した。和泊町土木課、知名町企画振興課、知名町で移住相談や空き家調査などを担っているツギノバはそれぞれ空き家対策の支援制度などを説明した。
相談会は午後からあり、相談内容に対する専門の相談員が対面またはオンラインで17組の相談に応じた。
参加した和泊町の50代男性は「これから家を相続する予定があり、タイミングよくセミナーの知らせがあったので参加した。支援制度やサブリースなど参考になった」と話した。