絵本出版記念し蔵祭り 奄美大島開運酒造

2018年11月13日

社会・経済 

焼酎工場の仕事体験などがあった開運酒造のれんと蔵祭り=11日、宇検村湯湾

焼酎工場の仕事体験などがあった開運酒造のれんと蔵祭り=11日、宇検村湯湾

 ㈱奄美大島開運酒造(奄美市名瀬)の「KAIUNマルシェ~れんと蔵祭り」が11日、宇検村湯湾の同社工場であった。奄美黒糖焼酎の振る舞い酒や軽食・農産物の販売、職場体験ワークショップなどのほか、絵本作家のグッズ販売やサイン会もあり、家族連れなどでにぎわった。

 

 蔵祭りは奄美大島を舞台にした絵本「ケンムンとぼくの夏」の出版を記念して開催。10、11日は絵と文を担当したイラストレーター・絵本作家の永田萠さん(京都市)のグッズショップも開いた。

 

 絵本は奄美大島開運酒造の渡博文会長が奄美の子どもたちの支援を目的に設立した「渡博文ゆめ基金」事業の一環で作成。都会から遊びにやってきた少年の目線で、奄美大島の豊かな自然や暮らしを鮮やかな色彩で描いている。

 

 祭りでは同社の看板商品「れんと」が無料で振る舞われたほか、バンド演奏や小学生対象の相撲大会、4・5㍑の特大瓶入り焼酎などが当たる抽選会などさまざまな催しがあり、盛り上がった。

 

 焼酎の瓶詰め体験ワークショップでは訪れた児童らが職人になりきって各工程を体験。最後は手作りのラベルを貼り、世界で1本だけのオリジナル焼酎を完成させた。

 

 父親が同社で働く朝日小1年生の小松悠仁君(7)は「お父さんの仕事のことが分かって楽しかった。体験で作ったお酒は大人になったら飲みたい」と話していた。

 

 絵本は奄美市内の書店などで購入できる。問い合わせは電話0120(52)0167渡博文ゆめ基金事務局。

絵本「ケンムンとぼくの夏」を手渡す作者の永田萠さん(写真右)=11日、宇検村湯湾

絵本「ケンムンとぼくの夏」を手渡す作者の永田萠さん(写真右)=11日、宇検村湯湾