美しい調べ、指揮者体験も 奄美オーケストラがコンサート 笠利中など3校合同で

2022年10月26日

社会・経済 

オーケストラの指揮を体験する児童=23日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の笠利中学校体育館で23日、奄美オーケストラ(城昭久団長)によるコンサートが開かれた。笠利中、笠利小、佐仁小の児童生徒や保護者など約60人が来場。団員らは映画・アニメのテーマソングやクラシックなどを演奏し、管弦楽器の美しい調べを会場に響かせた。

 

同オーケストラは今年で結成10周年。節目を記念し、島内の小中学生に音楽の楽しさを伝えようと学校でのコンサートを企画した。8月には同市名瀬の大川小中学校で開催。2回目となる今回は笠利中校区の3校合同で実施した。

 

「夢をかなえてドラえもん」で開幕。オーケストラを構成する楽器の紹介を交えながら、クラシック曲「シンコペーテッド・クロック」や「スタンド・バイ・ミー」などを次々と演奏し、伸びやかな音色で聴衆を楽しませた。

 

指揮者体験もあり、各学校から1人ずつオーケストラの指揮に挑戦。ミュージカル曲「Can‐Can」に合わせて腕を振り、思い思いの早さで演奏をリードした。体験した笠利小3年の橘寿幸君(9)は「難しかった。オーケストラが(指揮に)ついてきてくれてすごいと思った」と感想を話した。

 

笠利中の久津輪修一校長(56)は、同オーケストラの団員でコントラバスを担当。演奏を終え、「子どもたちの前だと緊張したが、喜んでもらえていると感じた。笠利は島唄や八月踊りも盛んな地域。もっと音楽を好きになってくれれば」と笑顔を見せた。