青空に観光客にぎわい 奄美大島、梅雨明けの行楽地

2022年06月24日

社会・経済 

梅雨明けを迎え、青空の下カヌーツアーを楽しむ観光客=23日、奄美市住用町

梅雨明けを迎えた奄美大島の行楽地が観光客らでにぎわいを見せている。抜けるような青空が広がった23日、奄美市住用町の黒潮の森マングローブパークでは、グラウンドゴルフや人気のカヌーツアーを楽しむ人々であふれた。

 

同日は商船三井客船の大型クルーズ船「にっぽん丸」が同市の名瀬港に寄港。島内観光に繰り出した乗客のうち約30人がマングローブパークでのカヌーツアーに参加し、雄大なマングローブを探索しながら爽やかな汗を流した。

 

乗客の20代夫婦(神奈川県在住)は「奄美大島は思っていた以上に大きくて驚いた。新型コロナウイルスの影響でしばらく旅行ができなかったので、久しぶりに非日常感を味わえて楽しかった」と笑顔で話した。

 

初めて来島したという60代夫婦(北海道在住)は「景色や風が素晴らしく、とても気持ちが良い。もう少しカヌーに乗っていたいと思うくらい楽しくてあっという間だった」と満足した様子で語った。

 

鹿児島地方気象台によると、晴天に恵まれたこの日は奄美群島の5地点で最高気温30度以上の真夏日を観測。最も気温が高かった奄美市名瀬では午後1時37分に32・1度を記録し、7月上旬並みの暑さとなった。

 

同施設スタッフの山久広男さん(57)は「天気の良い日に少しずつ客足が増えている印象がある。奄美大島は比較的混雑が少ないので、観光客にはカヌーも含め、いろんなスポットを訪れて楽しんでほしい」と話した。