トップアスリートから学ぶ つなGO奄美大島 奄美市、大和村、宇検村
2025年02月03日
スポーツ

元全日本女子バレーボールチーム監督の柳本晶一氏(中央)らから指導を受けた「つなGO奄美大島」のバレーボール教室=2日、奄美市住用町
アスリートと地域住民をスポーツでつなぐ交流イベント「つなGO奄美大島」(一般社団法人アスリートネットワークなど主催)が2日、奄美市住用町、大和村、宇検村であった。住用町では元全日本女子バレーボールチーム監督の柳本晶一氏と同チームトレーナーの若森真樹氏が講師の「バレーボール教室」が開かれ、市内の女子中学生ら約50人が参加。一流の指導者から、意識の持ち方や基本の動きを学び、今後への手応えをつかんだ。
イベントはスポーツを通じた奄美大島の活性化や子どもたちがアスリートと触れ合う機会の創出が目的で、開催地の自治体が共催。大和村では元バドミントン日本代表の栗原文音氏のバドミントン教室、宇検村では剣道教士七段の木和田大起氏の剣道教室があった。
住用町の奄美体験交流館であったバレーボール教室には、奄美市内の4中学校(名瀬、朝日、金久、小宿)の女子バレーボール部員らが参加。教室ではまず若森氏がウオームアップを指導し、体温を上げることで脳が活性化し、判断や反応速度が早くなることを伝えた。
その後、柳本氏がパスやスパイクなどを指導。柳本氏は足の動かし方やボールを送る目標を意識することなど基本的なプレーの重要性を説き、パス練習では「ボールの変化を見逃すな」「パスをしたら相手を見ろ」「空中にボールがある間に準備を」などと檄(げき)を飛ばしていた。
教室終了後、小宿中の川畑碧音主将(2年)は「オリンピック経験のある柳本さんに教えてもらうこと自体幸せなこと。『初心に戻る』など言われたことを生かし、総体に向けて全員でつながりのあるバレーを目指したい」と話した。
柳本氏は「奄美の選手のレベルは高く(自分も選手も)手応えを感じた。今の気持ちを忘れずに続けて頑張ってほしい」。若森氏は「ウオームアップなど何をするにしても、目的やどういうプレーにつながっているかを意識することが重要。中学生は力が伸びていく時期なので、そうしたことを忘れないでほしい」とそれぞれエールを送った。

親子連れら約100人が豊かな自然を楽しんだ「第26回三太郎峠歩こう会」=2日、奄美市住用町
同町ではこの他、健康関連の啓発セミナーや、マットレスが当たるじゃんけん大会も開催。この時期恒例の「第26回三太郎峠歩こう会」も併せて実施し、親子連れら約100人が豊かな自然を楽しんだ。