奄美2世、普久原選手が来島高校生にラグビーL1の技術指導 奄美市

2024年07月23日

スポーツ

普久原琉選手(左)から指導を受ける県立大島高校ラグビー部の部員たち=21日、奄美市名瀬

ラグビーリーグワン1部の横浜キヤノンイーグルス普久原琉選手(23)が21日、奄美市の名瀬運動公園サンドームを訪れ、県立大島高校ラグビー部を指導した。部員たちはトップ選手の動きを間近に、技術を自分のものにしようと約3時間汗を流した。

 

普久原選手は沖縄県出身。母陽子さんが瀬戸内町古仁屋出身の奄美2世で、伯父は奄美市議会議員の帶屋誠二さん。日本大学を卒業後2023年にイーグルスに入団し、フルバックとして活躍する。

 

帶屋さんが「島でもトップ選手のプレーを間近で見る機会を」と企画し、オフシーズンのリフレッシュも兼ねて来島。兄の虎(たいが)さんと、高校時代のラグビー部仲間の高江洲颯太さんも指導をサポートした。

 

練習ではパスなどの基礎に加えてサインプレーや、自陣からボールを敵陣へ向かって出す脱出プレーなども指導。部員たちは積極的に質問をし、時折笑顔も見せながら練習に励んでいた。

 

菊入透海(すかい)主将(3年)は「(普久原選手は)一つ一つの動きが洗練されていた。動きやパス、判断などに違いを感じた。勉強になることが多かった」と感想。キック練習で普久原選手とペアを組んだ藤井芳守さん(2年)はボールを足の骨にしっかり当てるなどの助言をもらったといい「学んだことを生かしてキックでチームを勝利に導きたい」と語った。

 

普久原選手は「質問も多く指導しやすかった。自分の勉強にもなった。将来同じリーグワンの舞台で試合をしたい。頑張ってほしい」と部員たちにエールを送った。