こだわりの一着で魅力発信 大島支庁、奄美市職員が大島紬着用し業務

本場奄美大島紬を着用して記念撮影する県大島支庁の職員=5日、奄美市名瀬

「紬の日」の5日、県大島支庁と奄美市の職員が本場奄美大島紬を着て業務に当たった。和装を中心にこだわりの一着に身を包んだ職員が笑顔で記念撮影したほか、奄美が世界に誇る伝統工芸品の魅力を来庁者らにアピールした。

 

県大島支庁では印南百合子支庁長をはじめ、希望した職員35人が大島紬を着用して庁舎前で記念撮影した。総務企画課の元俊智さん(38)は、成人式用に両親からプレゼントされた大島紬で出勤。「生まれは島だが、1歳で福岡に移り住んだので大島紬を着る機会は少なかった。紬は地味に見られがちだが、奥深い色合いでとても気に入っている」と話した。

 

奄美に赴任して1年目の吉冨寿美子さん(53)=地域保健福祉課=は、昨年購入した大島紬を着用した。吉冨さんは「一目ぼれした紬。ちゃんとした形で着るのはきょうが初めて。とても軽くて温かい。これからもいろんな場面で着れるといい」と笑顔を見せた。

 

紬の日は1978年に旧名瀬市が制定。奄美市では例年、「紬の日のつどい」を開催し、紬美人のお披露目やファッションショーなど多彩なイベントを企画している。

 

今年は新型コロナウイルス感染防止の観点から昨年に続きイベントが中止となったため、大島紬愛好家の職員29人が昼食時間に庁舎正面玄関前に集まって、記念撮影した。

 

市紬観光課の米田大樹紬特産係長は「イベントの中止は残念だが、本場奄美大島紬協同組合創立120周年の節目を迎えた年度でもあり、今後も大島紬の魅力発信に努めていきたい」と語った。