アボカド栽培技術研究会が現地研修 瀬戸内町

農園を視察し栽培のこつや課題を情報共有した生産者ら=28日、瀬戸内町網野子

 瀬戸内町のアボカド栽培技術研究会(町アボカド生産部会など主催)が28日、同町嘉鉄の町営農支援センターであった。生産者と行政関係者ら33人が参加。専門職員による研究発表のほか、ハウスと露地のほ場で現地研修があり、病害虫や台風、日焼け対策について情報を共有した。

 

 県農業開発総合センター大島支場の尾松直志支場長は、収穫時のアボカドの病害菌被害を防ぐため▽枯れ葉や枯れ枝の早期撤去▽木の内側の古枝の除去―を呼び掛けた。坂上陽美研究専門員は、奄美大島における収穫適期の調査事例を報告した。

 

 大島支庁農政普及課瀬戸内駐在の嶋田義一技術専門員はアボカド栽培のポイントとして①かんきつ類よりも酸性土壌が適している②排水性を高めつつ、水切れさせない③品種によって特性が異なるため、植え付けの間隔などに注意する―などと指摘。同センターハウス内で、植え付け時の風除けの方法や枝の選定方法の実技指導もあった。

 

 現地研修では町内2カ所の農園を視察した。網野子でアボカドを露地栽培している森幸尚さんは、「カメムシ防除が課題だが、紙袋より網袋の方が落果が少なかった。園内で大根の花を咲かせて虫を呼ぶことで受粉を促進させている」などと話し、自身の経験から得た栽培のこつを紹介した。

 

 同町はアボカドを新規促進品目に位置付け、2016年から産地化へ向けて取り組んでいる。現在生産部会には69人が所属。この日は町内産の4品種の試食会もあり、参加者はそれぞれの味の特徴を確かめながら奄美大島での栽培に適した品種について考えた。