インボイス制度の理解深める 与論島で農業・農村センスアップセミナー

インボイス制度などについて理解を深めた農業・農村センスアップセミナー=26日、与論町

 【沖永良部総局】沖永良部地区農業改良普及事業協議会などが主催する農業・農村センスアップセミナーが26、27の両日、与論町各地であった。初日は、町中央公民館で研修会があり、沖永良部、与論の両島の農家や農協・行政の担当者ら56人が参加。安定した農業経営へ向け、2023年10月から開始されるインボイス制度(適格請求書等保存方式)などについて理解を深めた。

 

 セミナーは、農業・農村の維持発展などを目的に開催。インボイス制度導入は国の税制度改正の一環。制度導入により、納税の際に売り上げにかかる消費税から仕入れ額にかかる消費税分を控除する「仕入れ税額控除」を受けるため、仕入れ取引の売り手側は適格請求書発行事業者への登録が必要となる。

 

 現制度では、課税売上が1000万円未満の免税事業者との仕入れ取引に対しても仕入れ税額控除は適応されている。しかし、インボイス制度が導入されると、免税事業者との取引に対する仕入れ税額控除は原則的に適応されなくなる。

 

 研修会で講師を務めた税理士で行政書士の木山雅人さんは、子牛競り市について、「買い手側が免税事業者との取引に消極的になる動きも考えられ、免税事業者の畜産農家の子牛の価格は、これまでの相場より低くなる可能性がある」などと指摘。課税売上が1000万円未満でも消費税の課税事業者となり、適格請求書発行事業者へ登録した方が税負担が減る農家もいることなども説明し「インボイス制度についてもっと知ってほしい」と呼び掛けた。

 

 研修会では、収入保険制度についての講話もあった。27日は、町役場で相談会、町内2カ所で、サトウキビと生産牛の耕畜連携の現地視察も行った。