コロナで利用半減 奄振ソフト・航路航空運賃軽減事業 20年度実績

    奄振交付金を活用したソフト事業「奄美群島航路航空路運賃軽減事業」の2020年度実績が、このほどまとまった。航空運賃軽減事業の利用者は前年度比52・7%の12万8384人。航路運賃軽減事業は前年度比50・3%の6万2609人。新型コロナウイルスの影響で航路、航空路とも前年度を大幅に下回った。

 

 航路・航空運賃軽減事業は、群島住民の移動コスト負担軽減を図るための事業。19年度から群島住民に扶養されている群島外在住の高校生や大学生ら出身学生も「準住民」と位置付け、対象に加わった。

 

 対象路線(区間)は▽奄美群島各島~鹿児島▽奄美群島各島間。「航空路」は割引率が普通運賃比約54%。「航路」は奄美大島、喜界島、徳之島~鹿児島が3240円(小児半額)。沖永良部島、与論島~鹿児島が3850円(同)。奄美群島各島間が900円(同)。

 

 また群島住民や準住民以外の利用者が奄美群島各島間を移動する際、「航空路」は往復割引運賃(普通運賃比約28%引)、「航路」は群島間割引(800円)を利用できる。

 

 20年度利用実績の内訳をみると、「航空路」は鹿児島~奄美群島が離島割引8万6001人(前年度比47・6%)、準住民68人(同32・2%)。奄美群島間は離島割引3万9771人(同67・0%)、往復割引2544人(同68・9%)。

 

 「航路」は鹿児島~奄美群島間が2万9584人(同47%)。奄美群島間が2万4674人(同54%)、群島民以外も利用できる群島間割引は8352人(同53%)だった。

 

 奄美群島市町村長会(会長・高岡秀規徳之島町長)などは22年度の概算要求に向けた「奄美群島振興開発の推進に関する要望書」の中で、「新型コロナの影響で観光産業が著しく落ち込んでおり、世界自然遺産登録後も事業を継続」するよう同事業の予算確保を国へ要望している。