コーヒーの実収穫 手摘みで一粒ずつ 龍郷町久場

今シーズンの収穫作業がスタートした松崎さんのコーヒー農園=28日、龍郷町久場

    奄美大島では珍しいコーヒーの実の収穫作業が28日、龍郷町久場の松崎俊一さん(66)のコーヒー農園で始まった。収穫体験として近隣の地区の壮年団ら7人が作業に参加。大人の背丈ほどのコーヒーの木から、濃い赤色に熟した実を1粒ずつ丁寧に摘み取った。

 

 松崎さんはコーヒー栽培暦約10年。現在は約700本を栽培しており、今シーズンは幼木などを除いた約400本の木から収穫する予定。

 

 収穫時期は11月下旬から3月。コーヒーは同じ枝の実でも熟すタイミングが異なるため、全て手摘みで時間と手間がかかる。収穫後も焙煎(ばいせん)前の「生豆」の状態になるまでに、実の皮をむいたり、豆を乾燥させるなど、幾つかの工程がある。

 

 松崎さんは「しっかりと熟した実だけを選んで摘むなど収穫段階から丁寧に作業をすれば、雑味のないおいしいコーヒーができる」と話した。

 

 収穫を体験した同集落の岡島修平さん(39)は「コーヒーの木などはあまり見る機会も少ないと思うので、近場で貴重な体験ができてよかった」と笑顔で話した。

 

 松崎さんによると、現在は町内の宿泊施設などにコーヒー豆を卸している。来年から卸し先が増える見込みで、収量増加にも力を入れている。