大島地区の6頭も斡旋 全共候補牛72頭を肥育農家へ 鹿児島

来年10月の全国和牛能力共進会に向け、子牛72頭を引き渡した斡旋会(提供写真)

    全国和牛登録協会県支部、県畜産課、県経済連で組織する全国和牛能力共進会県推進協議会は1日、来年10月に県内で開催される全国和牛能力共進会(全共)「肉牛の部」の候補牛斡旋(あっせん)会を、霧島市の姶良中央家畜市場で開いた。徳之島、沖永良部島から選抜された6頭を含む72頭が、計18戸の肥育農家に引き渡された。今後肥育を進め、全共連覇を目指す。

 

 牛肉の品質を競う「肉牛の部」の出品に向けて、県内の繁殖農家で生まれ育った能力や発育状況が優れた子牛を、肥育農家へ斡旋(競り販売)することが目的。大島地区からは、前回5年前の斡旋会では候補牛は選抜されなかったが、今回は伊仙町3頭、徳之島町、天城町、和泊町各1頭が選ばれた。

 

 県が指定する優良種雄牛の精子を優秀な雌牛に人工受精させる「計画交配」が2019年12月から20年1月にかけて行われ、280頭の子牛が生まれた。この中から、畜産関係者の定期的な巡回調査や飼養管理指導で厳選された72頭が斡旋会に出品された。

 

 設定最高価格は奄美地区で5月に行われた子牛競り市平均価格より26万5000円高い98万円(税別)。優良牛の飼育で実績のある県内18戸の肥育農家が参加し、血統や発育をチェックしながら入札。全72頭が最高価格で取引され、1戸当たり4頭が斡旋された。

 

 伊仙町と和泊町から斡旋会に参加した繁殖農家3戸は「無事に斡旋会が終わりホッとしている」と話し、高価格での斡旋を喜んでいた。

 

 今後は畜産関連団体の技術者が定期的に巡回指導を行い、県代表牛7頭を選抜する。第12回全国和牛能力共進会は来年10月6日から10日まで「肉牛の部」が南九州市で、牛の姿形を見る「種牛の部」は霧島市で開かれる。