新しい挑戦で伝統産業振興へ 紬協組120周年記念式典

関係者ら約100人が出席した紬協組創立120周年記念式典と紬産業振興への決意を述べる牧理事長=25日、奄美市名瀬

 本場奄美大島紬協同組合(牧雅彦理事長)の創立120周年記念式典が25日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。流通や行政関係者など約100人が出席し、奄美の歴史と文化を伝える伝統産業の一層の振興に向けて気持ちを新たにした。

 

 本場奄美大島紬協組は産地の業界発展を目的に1901(明治34)年9月、「大島紬同業組合」として発足。粗製品の流出防止と品質向上を目的とした製品検査業務や、製品の改良と新技術の研究開発、宣伝活動、後継者育成事業などに取り組んできた。

 

 2020年の本場奄美大島紬の生産反数は3385反で戦後のピーク(1972年、29万7628反)の1・14%。一方、国内の取引数(販売数)は生産反数を上回っており、今後は需要喚起とともに生産数と品質の維持、後継者育成が課題となる。

 

 牧理事長は式典で「120周年を契機とし、課題解決に向けてできることから進めたい。技術継承はもちろん、新しい挑戦を持って大島紬を次世代へ引き継いでいこう」とあいさつ。印南百合子県大島支庁長、朝山毅奄美市長、竹田泰典龍郷町長が祝辞を述べた。

 

 新型コロナウイルス感染症対策として、式典は時間を30分に短縮して実施。来場者は事前にPCR検査を行った上で参加した。

 

 26日は記念事業として、奄美市名瀬の市産業支援センターで問屋・小売業者らを対象に泥染め研修や展示会などを行う。