時短営業が終了 奄美3市町

時短営業最終日。夜の営業に向けて消毒作業を行う飲食店スタッフ=23日、奄美市名瀬

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県が奄美市と和泊町、知名町の飲食店に要請していた時間短縮営業が23日、終了した。飲食店関係者からは「1日も早く繁華街に活気が戻ってほしい」と期待する声が聞かれた一方、「コロナが収まらない限り同じことの繰り返しだ」との不満も漏れた。24日から多くの店舗が通常営業を再開する見通し。

 

 県は7日に「感染拡大警報」を発令。奄美の3市町と鹿児島市、霧島市の計5市町の飲食店に対して10日から23日までの2週間、営業時間を午前5時~午後9時とし、酒類の提供は午前11時~午後8時とするよう求めていた。要請に応じた店舗には協力金が支払われる。鹿児島市と霧島市については6月6日まで要請を継続する。

 

 奄美市名瀬の繁華街・屋仁川では期間中、多くの店舗が要請に応じて時短営業に切り替えたり、臨時休業した。店舗によっては開店時間を早めたり、昼の営業やテークアウトに力を入れるなど試行錯誤する動きも見られた。

 

 屋仁川で今年2月にオープンした居酒屋・わとわ奄美店は、開店時間を3時間前倒しして午後3時からの営業を続けた。スタッフの瀧谷京子さん(31)は「地元の人がなかなか飲みに出られない中、お店に来てくれた観光客の方々に少しでも楽しんでもらおうと、できる範囲のことをやってきた」と話し、「明日(24日)からもしっかりと感染対策をしながら、元気に営業していきたい」と力を込めた。

 

 「屋仁川はほとんど人が歩いていない。これから通常営業に戻してお客さんが来るだろうか」とこぼすのは居酒屋を経営する男性(58)。奄美市では時短要請期間中も感染者が散発的に確認されており、要請解除後も客足の回復が見通せない状況だ。男性は「協力金は助かるが申請してから支給されるまで時間がかかる。県に時短要請を延長してもらう方がいいのか、営業時間を通常に戻してお客さんを待つ方がいいのか、全く分からない。大変な状況に変わりはない」と語った。

 

 和泊、知名両町では臨時休業する店が多く、飲食店が軒を連ねる通りではテークアウトのみで営業する店舗もあった。

 

 和泊町で居酒屋を営む男性(40代)は「まだ感染者が出ている状況で、正直、解除は早いと思っている。自分も家族も疾患を持っているので、ワクチンを打つまで、当分の間は夜の営業を自粛したい」と話した。