時短営業スタート 奄美、沖永良部の飲食店 新型コロナ

時短営業初日。県の要請に応じた飲食店を訪れ、感染防止対策の徹底を呼び掛けた県の現地調査=10日、奄美市名瀬

時短営業初日。県の要請に応じた飲食店を訪れ、感染防止対策の徹底を呼び掛けた県の現地調査=10日、奄美市名瀬

  新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県が奄美市と和泊町、知名町など県内5市町の飲食店に要請した時間短縮営業が10日、始まった。奄美市内では時短営業に切り替えた居酒屋などが午後9時までに閉店し、繁華街のネオンの明かりも減った。沖永良部島では、大型連休(ゴールデンウイーク)から臨時休業する店舗が多く、この日も飲食店街は静けさに包まれた。県は同日から、対象地域の飲食店を巡回して時短営業の実施状況調査を開始。23日までの要請期間中、地元自治体や警察と合同で実施し、感染防止対策の徹底も呼び掛ける。

 

 同市名瀬の飲食街・屋仁川では、4月末に奄美大島初のクラスター(感染者集団)が発生したことを受けて急激に客足が遠のいていた。このため、飲食店の多くは協力金の支給を歓迎し、時短営業や休業を決めたほか、昼の営業やテークアウトに力を入れる動きも見られた。

 

 一方、営業形態上の理由からやむなく休業する業種もある。屋仁川でラウンジを経営する50代女性は「通常の営業時間は午後8時から午前1時まで。(時短要請では)お酒の提供が午後8時までなので店を開けるのは難しい」と吐露。「開店時間を早くして店を開けてもお客さんが来るかどうか分からないし、奄美大島の警戒レベルが最高の5なのに店を開けるのはどうなのかとも思う。県の警戒基準もあり、店側からすると、どの段階でどう対応していいのか分かりづらい」と話し、飲食店の対応の在り方について具体的に示すよう行政に求めた。

 

 和泊、知名両町では営業時間の短縮ではなく、臨時休業する店が多かった。飲食店が軒を連ねる通りでは、テークアウトのみの営業に切り替えた店舗も見られた。