電動自転車でモニターツアー 持続可能な環境文化型観光へ 観光客の滞在日数延長が目標 あまみ大島観光物産連盟

電動自転車で移動するモニターツアーの参加者ら=18日、宇検村湯湾

 アシスト付電動自転車(e-bike)を移動手段とする長期滞在型観光のモニターツアーが15~19日、奄美大島であった。全国の旅行関連の会社員ら8人が参加し、「人と自然のふれあい、そして守る」をテーマにした環境文化型ツアーを体験した。

 

 あまみ大島観光物産連盟が主催する「奄美大島でのe‐bⅰkeを活用した環境文化型ツアー実証事業」。環境省の「国立公園での滞在型ツアー推進事業」から支援を受けており、同連盟では電動自転車を10台導入した。電動自転車を活用した滞在型のツアーを提供することで移動の利便性を高め、奄美大島における観光客の平均滞在日数を2・5泊から3~3・5泊に伸ばすことを目標としている。

 

 モニターツアーは4泊5日。参加者らは電動自転車で龍郷町、奄美市、宇検村の順に移動。奄美自然観察の森やマングローブパーク、アランガチの滝などを巡り、ガイドの説明を受けながら奄美の自然を楽しんだ。各滞在地では農業体験や集落散策を通して奄美の文化や生活に触れたほか、海岸清掃も行った。

 

 愛知県から参加した櫛田夕貴さん(25)は「原付のような感覚で疲れず、奄美の道を長い時間楽しめる。安全面などでまだ課題はあるが、今後観光への活用に期待できる」と話した。

 

 同連盟の境田清一郎事務局長は「e-bikeは脱炭素化という意味でも、地球に優しいツーリズムに活用できる。ガイド付きのツアーを組んで提供することで、環境文化型の持続可能な観光が実現できる」と話した。「公共交通が限られている奄美でe-bikeを移動手段として活用し、客の満足度を上げられれば」と今後の抱負も語った。