2年連続不作から脱却へ 大和村スモモ

色づき始めたスモモ=19日、大和村大和浜

    大和村の果樹園で特産果樹スモモが色づき始めている。今期は12月から1月にかけてスモモの生育に必要な一定期間の寒さもあってか、園地の木には多くの実がつき、生産量は平年並みに近い水準まで回復する見通し。関係者は2年続いた不作からの脱却に安堵(あんど)する一方、次年産対策として収穫前後の管理作業の徹底を求める声も上がっている。

 

 同村のスモモ収量は1989年産に450トンあったが、近年は農家の高齢化に伴う植え付け面積の減少とともに低迷。2018年産は豊作年で65トンだったものの、19年産は18年の台風による樹勢低下で大幅に減少し16トン、20年産は暖冬の影響で19年産をさらに下回る3㌧まで落ち込んだ。

 

 気象庁のデータでは今期、スモモの開花に必要な最低気温の目安とされる10度を下回った日が、奄美市名瀬で1月に11日あった。2月には純白の花を咲かせ、同課も平年並みとなる生産量50トンの確保に期待を寄せていた。

 

 だが、着果、玉肥大、着色の時期と進むにつれ、園地によって着果数などにばらつきが見られるようになった。同課は「開花後の雨で受粉ができなかったり、樹勢が回復していない木には着果しなかった可能性もある。2年続いた不作からは回復するだろうが、当初見込みより減るかもしれない」と分析した。

 

 JAあまみ大島事業本部の担当者は「今期は冬場の低温が一定期間あり、着果の気候条件は整っていた。園地ごとの着果数のばらつきは、前年の収穫後から約1年間実施してきた施肥管理の差だ」と強調する。

 

 一部園地では既に収穫、出荷が始まっており、今後収穫を控える多くの果実が着色や肥大の時期に入っている。6月には同村湯湾釜の選果場が稼働する予定で、JA担当者は「樹上での摘果、選果は品質向上だけでなく、実のつけ過ぎから木の負担を軽減する役割もある。収穫後の施肥も含め、次年産対策も徹底してほしい」と呼び掛けている。