21年生産3290反 本場奄美大島紬

反物の出来上がりを見る検査担当者=28日、奄美市名瀬の紬協組

本場奄美大島紬協同組合(牧雅彦理事長)は29日までに、本場奄美大島紬の2021年生産実績をまとめた。検査反数は3290反で前年比95反減。生産額は2億8060万3000円(前年比678万円減)だった。生産反数は4年連続で4千反割れとなったが、減産率は2・81%で前年の7・79%より縮小した。紬協組は「新型コロナウイルスの影響も受ける中、なんとか踏ん張っている状況。引き続き後継者育成、販路拡大に組合員一丸となって取り組んでいく」としている。

 

年間の生産反数を経(たて)糸の密度で表す算別でみると、15・5算は2296反(前年比230反減)、13算は994反(同135反増)だった。染色別では、泥アイ39反(同60反減)、草木泥389反(同201反増)、泥1403反(同180反減)、化染1459反(同56反減)だった。

 

製品の男女別では、男物が前年比62反減の324反、女物が33反減の2966反だった。大島紬以外の産地証明は270点だった。

 

検査反数のうち不合格は24反で、内訳は絣(かすり)不ぞろいと傷が各6反、筋引き5反、尺不足4反など。不合格率は0・73%にとどまった。

 

生産反数は1985年以降、36年連続の前年割れ。今年は戦後のピーク(72年の29万7628反)の1・11%まで落ち込んだ。

 

紬協組は今年、創立120周年を迎え、10月には記念事業で式典や展示会、泥染め研修を開催した。牧理事長は「新型コロナ禍であったが無事に記念事業を催すことができた。島外からも多くの方に参加していただき、経済効果も生み出せたのではないか」と回顧。来年1月20~22日には、本場大島紬織物協同組合(鹿児島市)と初の合同販売会を京都府の京都経済センターで開催することから、「両産地から20近い機屋が参加して、商談会も予定している。ぜひ成功させて業界を盛り上げていきたい」と述べた。