SNSで大島紬発信へ 慶大生5人が現地調査

本場奄美大島紬の従事者から現状や課題などを聞き取る慶応大学の学生ら=16日、龍郷町浦

   慶応大学の学生5人が本場奄美大島紬の調査のため15日から、奄美大島入りしている。16日は奄美市の本場奄美大島紬協同組合と龍郷町の金井工芸、前田紬工芸を訪問し、従事者などから大島紬の現状や課題、製造工程などを確認。今後SNS(インターネット交流サイト)で若者が興味を引くような動画などを投稿し、情報発信に努める考えだ。

 

 同大学の総合政策学部と環境情報学部では、第3者へ商品の良さを伝える広報活動について学ぶ「パブリックリレーションズ戦略」の授業があり、小人数でグループワークを行っている。総合政策学部2年の成瀬茉倫さん(20)=龍郷町芦徳出身=が所属するチーム「つむぎすと」は世界3大織物の一つで、成瀬さんの地元の特産品である大島紬をテーマに選定。大島紬への理解を深めるため奄美大島を訪れた。

 

 金井工芸では泥染めの工程を視察。泥染めの意味や技術、染色した商品について説明を受けた。前田紬工芸では、企画から完成まで最低10カ月間を要する大島紬へ流行を取り入れる難しさや販売手法、後継者不足に伴う生産反数の減少などの課題を聞き取った。

 

 「つむぎすと」は今回調査した内容を踏まえ、17日以降に動画共有アプリ「インスタグラム」と「Tik Tok(ティックトック)」で大島紬を分かりやすく紹介する動画などを投稿する予定。チームリーダーの高杉真由香さん(21)は「若者の目を引き、親近感がわく動画をアップすることで、大島紬や奄美大島のことを知ってもらえたら」と話した。

 5人は17日まで滞在し、動画素材の撮影などを行う。