「奄美黒糖焼酎ハイボール」発売へ 各蔵元自慢の3種類を共同開発 16日から南3島で先行販売 奄美酒類・沖永良部酒造・有村酒造

2021年12月03日

社会・経済 

南3島の蔵元が16日に発売する「奄美黒糖焼酎ハイボール」=11月27日、和泊町

奄美酒類(徳之島)、沖永良部酒造(沖永良部島)、有村酒造(与論島)の3蔵元は16日、新商品「奄美黒糖焼酎ハイボール」を発売する。各蔵元がある各島限定での先行販売で、3蔵元の担当者は「焼酎の炭酸割りで、飲みやすい。奄美黒糖焼酎の甘い香りを気軽に楽しんで」と呼び掛けている。

 

若者や観光客らに奄美黒糖焼酎に親しんでもらおうと企画。3蔵元と徳之島の飲料メーカー、タートルベイ醸造(徳田公一代表)が共同開発した。

 

新商品の奄美黒糖焼酎ハイボールは3種類で内容量は350ミリリットル。奄美酒類の「SHIMA SYUWA(シマ シュワ)ハイボール」(アルコール度数7%)、沖永良部酒造の「まぁさんハイボール」(同8%)、有村酒造の「与論島ハイボール」(同7%)。

 

奄美酒類は、樫樽で10年貯蔵した「奄美エイジング」(同25度)を使用。中村功代表取締役社長(52)は「黒糖焼酎を気軽に飲める商品ができた。家庭で食事と一緒に、奄美黒糖焼酎の甘みと香りを楽しんでもらえたら」と話した。

 

沖永良部酒造は、シェリー樽で熟成させた「まぁさん」(同25度)を使用。德田英輔代表取締役(51)は「洋酒に近い味わいとパンチ力のある炭酸が特徴。南3島の蔵元で一緒に開発できたことに意義がある。各蔵元や奄美群島のPRにもつなげたい」と述べた。

 

有村酒造は「島有泉20年古酒」(同40度)を使用。有村晃治工場長(59)は「古酒の芳醇な香りが商品の特徴。新商品をきっかけに奄美黒糖焼酎の魅力をたくさんの人に知ってほしい」と語った。

 

新商品は今後、各島での販売状況などを分析した上で、販売エリアの拡大なども検討を進める。価格など商品についての問い合わせ先は電話▽0120(02)5458奄美酒類▽0997(92)0185沖永良部酒造▽0997(97)2048与論島酒類卸売。