お得な商品券求め大混雑 徳之島町商工会

2020年11月11日

社会・経済 

 プレミアム商品券を求める町民で大混雑する販売会場周辺=10日、徳之島町亀津

プレミアム商品券を求める町民で大混雑する販売会場周辺=10日、徳之島町亀津

 徳之島町商工会(吉川清吾会長)は10日から、プレミアム率100%の商品券の販売を開始した。1セット5000円で1万円分の買い物ができるとあって、初日の販売会場となった町文化会館の周辺には販売前から長い行列ができ大混雑となった。初日に用意した3700セットは、午後2時半に完売した。

 

 商品券は1セットが1000円券の10枚つづりで、1世帯につき2セットまで購入できる。今回は11日に同町花徳の前川生活館で販売する1300セットを含め、計5000セット(発行額5000万円分)を用意した。同商工会の加盟店など町内290店舗で来年1月末まで利用できる。

 

 徳之島町商工会は例年、プレミアム率が約15%の商品券を発行している。今年は新型コロナウイルスの影響で収入が落ち込んだ町民を支援し、売り上げが低迷する商工業者を支えることを目的に、プレミアム率を100%に引き上げた。

 

 10日は、お得な商品券を求めて町文化会館には朝から町民が並び、販売開始1時間前の午前9時には長蛇の列で大混雑。徳之島署の署員も駆け付け、交通整理に追われた。午前6時すぎから並んだという男性(71)は「2セット購入すれば1万円分得になる。生活の足しになればと思い、朝から並んだ」と話した。

 

 吉川会長は「ここまで多くの人が来場するとは想定外。商品券購入のために町民を長時間待たせ、人が密集する状態をつくってしまい申し訳ない」と混雑したことを陳謝。商品券による経済への影響については「発行額5000万円以上の効果が見込める。多くの人に買い物をしていただき、商工業を盛り上げてほしい」と期待を寄せた。

 

 11日の販売を終え在庫が出た場合は、12日以降に同商工会で販売する。