そそる情報、民間に/観光を語ろう会、徳之島

2014年11月12日

社会・経済 

地域の現状や課題について意見交換した「奄美(徳之島)の観光を語ろう会」=10日、県大島支庁徳之島事務所

地域の現状や課題について意見交換した「奄美(徳之島)の観光を語ろう会」=10日、県大島支庁徳之島事務所

 奄美の観光振興を目的にした県大島支庁主催の奄美力戦略会議「奄美(徳之島)の観光を語ろう会」が10日、徳之島町であり、徳之島3町の観光関係者らが地域の現状や課題について意見交換した。出席者から「民間サイドに情報が伝わらない。世界自然遺産登録へ向けて、情報を生かせるような体制整備を検討してほしい」と官民の連携強化を求める意見があった。

 語ろう会は、奄美群島の世界自然遺産登録を視野に、奄美の観光の現状を把握し、課題解決に向けて群島一体となった取り組みを進めようと各島での開催を計画している。
 会議には島内の観光、物産、農業関係者と、3町長、行政担当者ら約40人が出席。本重人支庁長は奄美観光の課題として、情報発信力の弱さや観光客の受け入れ体制が整備されていないこと、奄美ならではの観光資源の活用が不十分なことを指摘し、「観光はいろいろな産業に波及する総合産業。3年後の世界自然遺産登録に向けて、島全体で観光が盛り上がるように取り組みを進め、活性化につなげたい」と語った。