タカセガイの天日干し 奄美市名瀬

2020年02月21日

社会・経済 

あだん横丁・タカセガイの天日干し 奄美市名瀬の街中で珍しい光景に出くわした。貝、貝、貝。一面に貝殻が整然と並べられている。なんとも奇怪な状況も、貝を並べる作業を手伝っていた子どもたちはにっこり。

 

 名瀬に住む素潜り漁の男性が約1年かけて集めたもので量はおよそ900㌔。タカセガイという種類の巻き貝で国内では小笠原諸島や奄美大島以南に生息している。

 

 身は食用されるほか、貝殻は洋服のボタンや装飾品の原料になる。地面に並べていたのは天日干しのためで、後に業者へ納入するという。

 

 貝殻の重さは一つ400~500㌘。作業を手伝っていた別の男性は「相場が良いと1㌔250円くらい。これだけの量を一気に扱うのは珍しい。良い場面に立ち会えましたね」と笑った。