バレイショで「JGAP」認証 JAあまみ徳之島契約ばれいしょ部会

2018年03月03日

社会・経済 

「JGAP」認証を受けたJAあまみ徳之島契約ばれいしょ部会の会員ら=2日、伊仙町目手久

「JGAP」認証を受けたJAあまみ徳之島契約ばれいしょ部会の会員ら=2日、伊仙町目手久

 徳之島町、伊仙町のバレイショ生産者でつくるJAあまみ徳之島契約ばれいしょ部会(樺山博良部会長、10戸)はこのほど、食の安全や環境保全に取り組む農場、団体に与えられる「JGAP」の認証を受けた。同部会はJAあまみ徳之島事業本部の野菜部会に属しており、鹿県内のJA野菜部会として認証は初めて。樺山部会長(79)は「安心安全なバレイショづくりに励みたい」と意欲をみせている。

 

 JGAPは一般財団法人日本GAP協会(東京都)が行っている認証制度。農薬や肥料の管理、食の安全に関係する農作業など、安全性や適正な農場管理に関する120以上の基準を定め、2017年3月末現在、653団体、4113農場が認証を受けている。

 

 同部会は約10年前に発足。鹿児島くみあい食品㈱=鹿児島市=と契約して、バレイショ生産に取り組んでいる。今期は栽培面積17㌶、生産量300㌧を計画。生産物はイトーヨーカドーの首都圏や東北、東海地方の店舗で販売されている。

 

 JGAPの取得に向けては、「顔が見える商品。」をテーマに生鮮食料品を販売している㈱イトーヨーカ堂から要望があり、昨年11月に同部会が日本GAP協会へ申請。関係機関の審査を経て、2月19日に認証を受けた。認証期間は2年間。

 

 イトーヨーカ堂の青果部で仕入れなどを担当する奥和己さん(44)は「顔が見える商品のコンセプトに賛同してJGAPを取得していただいたことで、もう一段上の安心安全な商品を消費者に提供できるようになった」と笑顔をみせた。

 

  樺山部会長は「認証は名誉で身の引き締まる思い。厳しい審査を受けた時の気持ちを忘れず安全管理や衛生面に責任を持ち、これからもしっかりとしたものづくりに努めたい」と話した。