ピーチと観光関係者ら意見交換

2019年07月27日

社会・経済 

 

奄美の観光振興に向け意見交換したピーチと地元観光関係者ら=26日、奄美市名瀬の県大島支庁

奄美の観光振興に向け意見交換したピーチと地元観光関係者ら=26日、奄美市名瀬の県大島支庁

 経営統合に伴いバニラ・エアから奄美路線を引き継ぐピーチ・アビエーションは26日、奄美市名瀬の県大島支庁で地元の観光団体や行政など関係者と意見交換した。約30人が参加し、奄美の観光振興に向け、互いに連携して取り組んでいくことを確認した。

 

 意見交換を前に、奄美大島観光協会の越間得晴会長は「離島の奄美にとって、航空路を充実させることはとても大切。観光振興のために議論を深めましょう」とあいさつ。五つのグループに分かれて「今取り組んでいること」「10年後の奄美」などテーマごとに意見交換し、発表した。司会進行役は奄美市産業創出プロデューサーの勝眞一郎さんが務めた。

 

 参加者からは「業者同士の情報共有による多客期のレンタカー不足の解消」「奄美市内の駐車場空き情報の提供」などを挙げたほか、魅力的な土産品の開発やキャッシュレス化への対応、バス・船など2次交通の現状や課題についても議論した。

 

 ピーチの担当者は「旅行者の負担をどう軽くしていくかが重要。いろんな就航地があるので他と競合しない土産品などの提案もできる」と語り、奄美の観光振興に協力していく考えを示した。

 

 ピーチとバニラは本年度末までに経営統合し、ブランドをピーチに統一する。5月6日にフライトを終えた奄美大島―関西便は、最短で10月27日に運航を再開。奄美大島―成田便は8月31日に終了し、10月1日の再開を予定している。