ピーチ・バニラ統合で運航計画を発表

2018年12月18日

社会・経済 

2019年10月に成田―奄美大島に就航するピーチ便の機材(ピーチ・アビエーション提供)

2019年10月に成田―奄美大島に就航するピーチ便の機材(ピーチ・アビエーション提供)

 2019年度中に経営統合する格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)とバニラ・エア(千葉県成田市)は17日、19年の運航計画を発表した。成田―奄美大島(1往復)のバニラ便としての運航を19年8月31日で終了し、10月1日にピーチ便として再開する。バニラ便の関西―奄美大島(1往復)は5月6日に運航を終え、ピーチ便の冬ダイヤで10月27日以降に就航を予定している。

 

 ダイヤ変更に伴い、成田―奄美大島は19年9月、関西―奄美大島は少なくとも19年5月7日から10月26日まで空白期間が生じることになる。ピーチ社広報は「機材繰りや人員配置を調整するため、準備期間を設けた」としている。

 

 ピーチ便としての運航開始日は既存路線の採算性を考慮した。関西―奄美大島の運航計画は年明けに発表を予定。奄美便の機材はバニラ社と同じエアバスA320(180人乗り)を使い、75~80%の搭乗率を目指す。

 

 バニラ社は成田―奄美大島便を14年7月、関西―奄美大島便を17年3月にそれぞれ開設した。奄美での交流人口の増加は「バニラ効果」とも呼ばれた。バニラ便の運航は19年10月26日で終了し、ピーチ社が段階的に路線網を引き継ぐ。