フェリー3社値上げへ 2月から、燃料価格高騰受け

2019年01月05日

社会・経済 

 奄美群島と鹿児島県本土を結ぶフェリー3社はこのほど、原油価格上昇分を運賃に上乗せする燃料油価格変動調整金(バンカーサーチャージ)を適用すると発表した。適用は2月初旬からで、鹿児島―奄美群島間の旅客運賃は現行価格に210円、乗用車は1030円の上乗せとなる。

 

 調整金の適用は、国際情勢や円高に伴う燃料のC重油高騰によるもの。マリックスライン(鹿児島市)と奄美海運(同)は2月1日、マルエーフェリー(奄美市)は同月2日の乗船分からの適用で、期間は4月末までを予定している。

 

 奄美・鹿児島交流割引で鹿児島―奄美大島間を利用した場合の新料金は、現行の料金7170円(2等客室)に調整金が加わり7380円。離島間では旅客が80円、乗用車は310円が現行の料金に加算される。

 

 マリックスライン鹿児島営業本部は「調整金適用は昨年の5月、11月に続き3段階目。近年、燃料価格上昇がじわじわと上がり続け企業努力で抑えるには厳しい段階に達している。利用者への負担の転嫁は心苦しいが理解をお願いしたい」としている。