マリンタウンにホテル建設 奄美市 

2021年05月14日

社会・経済 

2022年末に開業予定のホテル・奄美サンプラザ(仮称)の完成イメージ図

2022年末に開業予定のホテル・奄美サンプラザ(仮称)の完成イメージ図

    奄美市名瀬矢之脇町に造成した名瀬本港地区(マリンタウン地区)で、事業者との間で土地売買契約が締結されている区画での建物建設工事が始まっている。13日は、新たに建造されるホテルの起工式があり、関係者が工事中の安全を祈願した。

 

 ホテル建設を計画しているのは竹山産業開発(本社・同市名瀬、竹山真之介代表取締役社長)。宿泊特化型ホテル「奄美サンプラザ(仮称)」で、10階建て鉄筋コンクリート造。客室は全207室あり、2022年12月末にオープンを予定している。

 

 新たなホテルは、現在名瀬港町にある奄美サンプラザホテルを移転して新築する。敷地面積は3788・87平方㍍で建築面積は1046・52平方㍍、延床面積は6298・64平方㍍。工期は22年12月26日まで。

 

 ホテル内にはレストランや会議室を設けるほか、最上階には展望浴場を整備し、高さ約40㍍から名瀬港を一望できるよう設計した。駐車場は約100台収容可能。新型コロナウイルスなどの感染症対策を踏まえ、無人チェックイン機の導入も検討している。

 

 起工式には、市の関係者をはじめ施工業者など計約30人が出席した。竹山社長は、「ビジネス客や観光客をターゲットに、始めは稼働率80%を目標にやっていきたい」と述べ、「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録も利用客増加への追い風になると期待した。

 

 マリンタウン地区は、本港中央埠頭から旧商港区を締め切り、陸側を埋め立てて造成。観光関連施設用地や娯楽・サービス施設用地などを確保しているほか、臨港道路や市道、緑地の整備が進んでいる。