与論島製糖、生産量2万3725トン

2018年03月31日

社会・経済 

 与論島製糖㈱(松下豊代表取締役社長)与論事業所は25日、2017~18年期の原料サトウキビ搬入を終了した。搬入量は2万3725トン。夏場の干ばつやその後の台風などの影響で、豊作だった前期と比べて8834トンの減となった。半面、収穫・搬入作業はほぼ計画通り進み、前期より1カ月余り早く完了した。

 

 今期は12月15日に操業を開始。前期の完了が5月までずれ込んだこともあり、今期は25年ぶりの年内スタート。悪天候などで当初予定からは約1週間遅れたものの、年度内に操業を終えた。製糖日数は101日間。

 

 10アール当たり収量(単収)は5・582トンで、平成入って以降、最高だった前期(7・697トン)と比較し27・5%の減。平均甘しゃ糖度は13・13度。収穫面積は2ヘクタール増の425ヘクタール。機械収穫率は66・5%で、前期比4・1ポイントアップした。

 

 同事業所の光富広次長兼業務部長は「豊作だった前期と比べると(質量とも)落ちるが、ほぼ平年並みの値だった。年度内に操業が完了したことで、春植え、株出し管理作業も順調に進む。島内のほ場の様子を見る限り、来期に向けていいスタートが切れていると思う」と話した。