今期産、食味も良好-瀬戸内町のパッション

2014年06月11日

社会・経済 

生産者が手塩にかけて育てたパッションフルーツの果実が持ち込まれた検討会=10日、瀬戸内町

生産者が手塩にかけて育てたパッションフルーツの果実が持ち込まれた検討会=10日、瀬戸内町

 瀬戸内町農業振興会果樹部会の施設パッションフルーツ専門部会(武富光則部会長)は10日、同町古仁屋のせとうち物産館で今期産パッションフルーツの果実分析検討会を開いた。町内の生産者が持ち込んだ果実44個の糖度やクエン酸を測定。平均糖度は17・3度(昨年17・0度)、クエン酸は2・69%(同2・37%)だった。町農林水産課などは「種の詰まり具合や果汁の食味も良い。良質の果実を出荷して消費者へのPRを図り、産地振興につなげたい」としている。
 検討会には町内の生産者22人が、収穫後3日以内の果実を持ち寄り、分析機器を使用して糖度とクエン酸を計測。販売に適しているとされる糖度は15度以上で、持ち込まれた果実は全てこの数値をクリアしており、最高値は18・3度だった。
 町農林水産課によると、町内のパッション生産農家は現在24戸で、栽培面積は2・32㌶。専門部会が設立された2009年度と比較して農家は12戸、面積は約1㌶それぞれ増加した。14年度の生産量は、前年実績に比べて6㌧多い35㌧を予想している。
 同町は県の「かごしまの農林水産物認証」(K―GAP)の取得によるパッションフルーツのブランド産地化を目指しており、昨年度は農家2戸が同認証を取得した。