伊仙を長寿・子宝のモデルに

2014年06月10日

社会・経済 

 【東京支社】大久保明伊仙町長や鮫島文秀徳之島闘牛連合会長一行は9日、森まさ子内閣府特命担当相に「日本一の合計特殊出生率2・8人(2008~12年)となっている伊仙町を日本の少子高齢化を乗り越えるモデル地域に指定し、全国にアピールしてほしい」などとする要望書を手渡した。  地元選出の金子万寿夫衆院議員が同行。大久保・伊仙町長は鹿児島県「あまみ長寿・子宝プロジェクト」(2004~13年度)の成果を強調。奄美群島の中でも出生率日本一を誇る「長寿・子宝モデル伊仙町」を引き合いに、「少子化危機突破のための緊急対策」3本矢のうち「結婚・妊娠・出産支援」の鍵となる家族・地域・職場の積極支援を訴えた。  森担当相が「日本は未婚者が増えています。(出生率の高い)奄美は恋愛と見合いとではどちらが多いですか」などと質問したしたのに対し、地元側は「島は男女の出会いの場が多い。唯一の課題は若者の雇用の場が少ないこと」などと答えた。  実家が酪農家という森担当相はテーブルの棚に牛の写真を飾るほどの牛好き。新潟県長岡市の闘牛愛好家らと交流を深めた徳之島闘牛連合会のメンバーらとも楽しく「牛談義」を交わした。